“野菜”と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、鮮やかで美しい“色”ではないでしょうか。

食卓に彩りを添えてくれる野菜。

野菜の色は、私たちを健康や美に導くパワーを秘めています。

 色の正体は「フィトケミカル」と言われている機能性成分の一つ。

「第七の栄養素」として近年注目を浴びているフィトケミカルは、
野菜や果物の色だけでなく、香りや辛味、苦みなどの成分でもあります。

その数は、今現在分かっているだけでも、1万種類といわれ、現在も研究が進められています。

 

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トマトやスイカの「リコピン」

人参やカボチャのオレンジ「カロテン」

茄子やブルーベリーの「アントシアニン」

 

想像するだけでも、食欲が湧いてきますね。
このように、野菜や果物の彩は私たちの目を楽しませ、心も満たしてくれます。

 見た目だけでなく、私たちを美と健康に導いてくれる効果もあります。

ストレスや不規則な生活、紫外線などの影響で、私たちの体は、日々、活性酸素が発生しています。これが体をサビつかせ、生活習慣病やがん、老化の原因になるともいわれています。

そこで活躍してくれるのが、強い抗酸化力をもった「フィトケミカル」
体内の活性酸素を取り除き、免疫力を高めて、病気になりにくい体に導いてくれると期待されています。

特に、紫外線の量がグンと増えるこの時季には、美と健康を保つためにも、
カラフルな色の野菜を積極的に摂りたいものです。

何故なら、紫外線を浴びた後、いかに抗酸化力の高いものを食べるかが、紫外線ケアの重要なポイントになってくるからです。

実は、紫外線を浴びて育った野菜は、紫外線から我が実を守るために、自ら抗酸化力を高め、自己防御しているのです。

つまり、冬に収穫される野菜よりも、夏の紫外線をたっぷり浴びた野菜の方が抗酸化力は高いのです。

 

紫外線をたっぷり浴びるこの時季に、特にお勧めの野菜は「トマト」です。

旬を迎え、ますます甘みや旨みを増しているトマト。1年を通して楽しむことが出来ますが、旬は6~9月。種類も豊富で、生で手軽に食べられるのも嬉しいですね。

そして、トマトの色素成分「リコピン」は、活性酸素を消去する抗酸化力がβカロテンの2倍、ビタミンEの約100と言われています!

青いうちに収穫され、流通の間に赤く熟したものが多く出回っていますが、樹上で熟してから収穫したものの方がリコピンの量が多いので、出来ることなら、収穫したてのトマトを購入したいところです。

また、リコピンは、油との相性が良く、加熱することで更に抗酸化力が高まります

 トマトの品種は、世界では約8,000種、日本では農林水産省の品種登録情報によると120種を超えるトマトが登録されています。甘さや、色、形、大きさ、栽培方法…等、様々な特徴を持つトマトが野菜売り場を賑わせています。

お好みのトマトを見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 さて、旬ならではのトマトの甘みと旨みを活かしたレシピをご紹介します。

 

≪彩野菜とサーモンのトマトソース≫

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<材料(二人分)>

鮭:2切れ
トマト:2個
玉ねぎ:1/2個
カボチャ:80g
アスパラガス:4本
にんにく:1片

オリーブ油:大さじ1
牛乳:50ml
バター:大さじ1/2
食塩:小さじ1/3

<作り方>

①     トマトは1cm角のざく切り、玉ねぎとにんにくはみじん切り、カボチャは約8mmのスライス、アスパラガスは斜め切りにする。鮭に塩・こしょう(分量外)をふる。

②     フライパンに、オリーブ油とにんにくを入れて熱し、にんにくの香りがたったら、玉ねぎを加えて透き通るまで炒め、カボチャ・アスパラガスを加えて炒め、余ったスペースで鮭を両面焼き、蓋をして弱火で3~4分蒸し焼きにする。

③     鮭を取り出し、トマトを加えて潰しながら炒め、グツグツと煮立ったら、牛乳・バター・食塩を加えて、煮立たせる。

④     鮭を③に戻し入れ、1~2分煮込み、器に盛りつける。

*鮭をパスタや鶏肉に変えてアレンジできます。

*鮭にも「アスタキサンチン」というフィトケミカルが含まれています。

 トマトには109種類、ブロッコリーには200種類のフィトケミカルが含まれていると言われているように、1つの野菜に1種ではなく、何十種類ものフィトケミカルが含まれています。

つまり、野菜や果物を丸ごと食べると言う事は、多くの可能性を頂いているという事になるのです。

旬の彩豊かな野菜をたっぷり食べて、体の中から健康に、美しくなりましょう。