先月、研究会に参加するため、初めて山形県の庄内地方へ行ってまいりました。
酒田市と鶴岡市をまわってまいりました。米どころ庄内平野の中心に位置する
鶴岡特有の風土と気候は、様々な食材を生み出して来ました。名峰・月山から
流れる赤川の扇状地は砂壌土が多く、透水性が高いため枝豆の栽培にも好適
です。弁慶飯のおにぎり、とちもち、さくらんぼ、しとげなど、この土地でしか
いただけないものをたくさん食してまいりました。

 

今回は、その中でも時に変わった独特の香りと深みのある甘みがうれしいお茶、
鶴岡市の名産 『だだちゃ豆』をご紹介いたします。
「だだちゃ」とは、山形県庄内地方の方言で「おやじ」とか「お父さん」という意味
です。 「鶴岡だだちゃ豆生産者組織連絡協議」が認定した10品種の豆のみ
指していいます。品種は同じでも、他の地方で育てた枝豆は「だだちゃ豆」とは
呼ばれないのです。山形県鶴岡市のごく一部の地域で、短い一時期しか生産
されない貴重な枝豆です。新潟の茶豆とは先祖が同じとされている茶豆の
一種です。有名なところでは、「甘露」「尾浦」など。
夏の昼夜の大きな温度差がだだちゃ豆の成育には欠かせないといわれます。
そのため、鶴岡以外の土地では栽培が難しく、また栽培に手間がかかるため
生産量はわずかです。

【主な成分】
うまみ成分の遊離アミノ酸を多く含み、たんぱく質の成分バランスが優れています。
遊離アミノ酸の含有量は一般の枝豆の約3倍です。だだちゃ豆に含まれている
アミノ酸は肝機能を回復させる働きと、夏ばてを改善する効果がります。

<葉酸>
特に、造血ビタミンと呼ばれている葉酸がどんな食物よりも多く含まれています。
葉酸には、心筋梗塞や狭心症、大腸がんをはじめとする各種の癌、うつ病、
アルツハイマー病などを予防する効果が期待されています。

<メチオニン>
肝臓機能の強化の働きがありアルコールの分解を促進する働きがあります。


 <オルニチン>
肝臓機能の強化、細胞の新陳代謝が向上。成長ホルモンの分泌も促進される
ので、筋肉が作られやすくなります。

 その他に、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、食物繊維も多く含み、高い
栄養価があります。
夏の疲れた身体に効果的な野菜なのです。

炊き込みご飯やサラダにしてもおいしくいただけます。本場の旬のおいしさと
栄養たっぷりな『だだちゃ豆』で、暑い夏も彩り涼やかに楽しみませんか。

 

【だだちゃ豆茶(まるごと)】

 P1050257

特徴は、サヤの表面が茶色の毛で覆われいて、豆にくびれが深く入って
いること。また、普通の枝豆が一つのさやに3つ入りなのに対して、
だだちゃ豆は3つ入りが基本で豆がふっくらとしています。色形の見た目は
あまり良くありませんが、甘い香りと豆の歯触り・甘味は格別で一度食べたら
病みつきになります。

 

◆原産:庄内(山形県鶴岡市)の近くを流れる赤川の川原 
◆品種:白山(しらやま)だだちゃ豆 
ティーに使う部分:豆まるごと
◆旨味成分:アミノ酸 
◆効能:リラックス 精神安定 消化促進 整腸作用
◆旬:8月

*カップにスプーン1杯の豆を入れて、お湯を80cc注ぎ3分間ほど
 蒸していただきます。豆もそのまま食べられます。

写真 2