今年は例年よりも暑さが訪れるのが早く、この時期にして、朝から27度を超える
日もしばしば。

暑い夏を乗り越えるために、そして、強い紫外線から身を守るためにも、体の中
からの対策を講じていきたいものです。つまり、暑い夏だからこそ、しっかりと
お食事をとる
ことが大切!

夏野菜は、夏の猛暑に加えて、強い紫外線を浴びて育ちますので、抗酸化作用が
強く、また、体を冷やす作用もあります。

きゅうり、トマト、ナス、ゴーヤ、モロヘイヤ…等々、彩り豊かな色々な夏野菜が
思い浮かびます。最近では、中国原産の野菜で、東南アジアで広く栽培されて
いる“空芯菜”が手軽に入手できるようになってきました。

 

<“夏が旬”のニューフェイス>
店頭に所狭しと並んでいる夏野菜。空芯菜は、そんな夏野菜の一つでもあります。
高温多湿の中国南部や東南アジア、日本では沖縄県や九州などの温かい地域
で栽培されることの多いこの中国野菜は、一昔前までは日本で味わうことは出来
ませんでした。

川や湿地で栽培されるため、水を吸いやすくするために茎の中が空洞になって
いることから、「空芯菜(空心菜・クウシンサイ)」という名前が付いたそうです。
朝顔に似た淡紫色や白色の花を咲かせるため「朝顔菜(アサガオナ)」と呼ばれ
たり、その他、「エンサイ」、「雍菜(ヨウサイ)」、「ウンチェーバー」と呼ばれる事も
あります。

さつまいもの葉茎によく似ている空芯菜は、ヒルガオ科サツマイモ属。「ウォーター
スピナッチ」と呼ばれる事もあり、浅い沼地のような所で、水面に茎を浮かせて
這うようにして蔓を伸ばして育ちます。

暑さに強い空芯菜は夏場の貴重な葉物野菜で、その上、栄養価の高い野菜と
して、多くの国で親しまれています。

 空芯菜

<夏場のスタミナ野菜>
βカロテンが豊富に含まれ、緑黄色野菜に分類されます。ビタミンEも多く、
どちらも油と一緒に炒めると、吸収率が高まります。
ビタミンB1・B2も豊富なことから、代謝が高まり、疲労回復効果も期待できます。

また、ミネラルも豊富に含まれ、鉄と葉酸の相乗効果で貧血予防に期待が
出来る野菜でもあります。汗と共に失われてしまう、カリウム、マグネシウム、
カルシウム、鉄、ビタミン
B
が豊富に含まれる空芯菜は、夏場の栄養補給に
もってこいの野菜です。ビタミン・ミネラルのみならず、豊富な食物繊維の力で、
便通も整えてくれる優れものです。

 

<空芯菜の目利き>
葉はハリがあり、みずみずしくて緑色が濃いもの。しおれや変色がないものを
選びましょう。切り口がキレイなものは新鮮の印です。
保存方法は、湿らせたペーパータオルを切り口に巻き、濡らした新聞紙などで
包んで冷蔵庫で保存しましょう。

 

<調理法>
クセがないので、炒め物、お浸し、サラダ、味噌汁の具、天ぷら等、どんな
料理にも合います。空芯菜特有のシャキシャキ感を活かしたい時は、サッと
炒めるのがポイントです。炒めてから時間がたつと色が悪くなるので、出来たら
すぐに食べましょう。

 

 
食欲の無い時にもお勧めの夏バテ予防レシピをご紹介します。少し濃いめの
味付けで、サッと炒めるのがポイントです。

紫外線を浴びた後のインナーケア美肌にも効果的な一品です。

 

 

【空芯菜の夏肌美人ソテー】

 夏肌美人ソテー

<材料(2人前)>
空芯菜:1袋(約100g)
赤ピーマン:1個
むきエビ:120g
ニンニク:4片
鷹の爪:1本
サラダ油:大さじ1
ナンプラー:小さじ1
塩:一つまみ

 

<作り方>
①     空芯菜は長さ5cm位に切る。赤ピーマンは縦に千切り、ニンニクは
   スライスする。

②     フライパンにニンニク、鷹の爪、油を入れて火にかけ、ニンニクの香りが
   たったら鷹の爪を取り出す。

③     むきエビを加えて色が変わったら、赤ピーマン、空芯菜を加え、強火で
   サッと炒め(約30秒)、ナンプラーと塩で味付けをして器に盛る。

 

※レシピのポイント
・たっぷりのニンニクで炒めましょう。ニンニクも今が旬のスタミナ野菜です。
 アリシンという成分が、体内でビタミンB1と結び付くと、疲労回復効果が
 高まります。アリシンは刻んだり、潰したりすることで、効果が発揮されます。

・エビのたんぱく質、赤ピーマンのビタミンCとの相乗効果で、空芯菜の鉄の
 吸収が高まります。

・油で炒めることで、βカロテンやビタミンEの吸収が高まり、美肌効果が期待
 できます。また、エビに含まれるアスタキサンチンの高い抗酸化作用との相乗
 効果で、夏の紫外線対策に一役買ってくれるレシピです。