6月と言えば、梅雨。ジメジメと蒸し暑いこの時期は、食中毒が心配な季節でも
あります。そんな季節に嬉しい野菜が「しょうが」。

しょうがの辛み成分である「ジンゲロン」「ショウガオール」には優れた殺菌力が
あり、食中毒予防に効果的です。日本食の代表でもある“寿司”に、しょうがの
甘酢漬け(ガリ)が添えられているのは、お口直しと食中毒予防のためとも言われて
います。

日々の気温差や、1日の中でも気温差が激しいこの時期は、風邪をひきやすく、
また、食欲減退する事もありますが、そのようなときにもしょうがは大活躍。

ジンゲロンやショウガオールには、胃液の分泌を促進し、消化吸収を助ける効果
もあるのです。そして、香り成分の「ジンギベレン」には、胃を健康にする作用・
解毒作用・消臭作用があり、風邪の初期症状や吐き気止め、咳止め、冷え性の
改善などの効果が期待されています。

また、血行を良くし、新陳代謝も活発にしてくれるしょうがは、冷え性対策に
効果的であるばかりでなく、抗酸化作用も持っている健康と美容に嬉しい
野菜でもあります。

 

<日本の生姜は3種類>

日本で栽培されているショウガの品種は、根茎の大きさ等で大別され、
大生姜(近江しょうが・おたふくしょうが)、
中生姜(黄しょうが)、
小生姜(金時しょうが・谷中しょうが)の3種類あります。
中でも、日本では、大生姜が大部分を占めています。

 
更に収穫時期により、姿を変え名前も変わります。
夏に収穫し貯蔵されてから出荷される生姜は「ひねしょうが(根しょうが)」
収穫したての生姜や、夏頃から早掘りし出回る生姜は「新しょうが」
葉が付いたままの「葉しょうが(谷中しょうが)」
などがあります。

 
一般的な生姜は、ひねしょうが。辛みが強く繊維質が多いのが特徴で、薬味に
向いています。

新しょうがは、果皮の色が乳白色でやわらかく、芽とはかまの部分が紅色なのが
特徴で、辛みが穏やかです。

葉しょうがは、爽やかな辛みがあり、味噌をつけて食べる等、生食に向いています。

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大きさなどの品種的な分け方だけでなく、料理に使うその調理法に合わせた食材に
するために収穫時期を変えているとも言われています。

日本では3種類の生姜ですが、世界を見渡すと、なんと1,300種類以上もの生姜が
あると言われて、古くから世界中で愛されている野菜です。

 

<調理の際にも有効活用>

調理の際にも嬉しい作用が働いてくれる生姜。魚や肉などの臭みを取ってくれる
消臭作用のある成分や、肉を軟らかくする酵素が含まれています。この酵素は
加熱すると肉の内部までしみ込みにくくなる性質があるので、生を卸したものを
肉によくもみ込むようにしましょう。

 世界中で愛されている生姜は、1年中楽しめる野菜ですが、新生姜は今の時期
しか味わうことが出来ません。
「新しょうが」で、食中毒対策をしながら、旬を楽しむ簡単レシピをご紹介します。

 

【新生姜の酢醤油煮】

<材料>
新しょうが:200g
酢:大さじ2
みりん:大さじ2
しょう油:大さじ2
砂糖:小さじ1

<作り方>
①     新しょうがは薄くスライスし、沸騰したお湯にさっとくぐらせる。

②     鍋に調味料を入れて沸騰させ、①の生姜を加えて7~8分煮詰める。

 

【新生姜の昆布酢浸け】

<材料>
新しょうが:100g
酢:大さじ1.5
砂糖:大さじ1
塩:小さじ1/2
昆布茶2g

<作り方>
①     新しょうがは薄くスライスする。

②     調味料をよく混ぜ合わせ、①の生姜を一昼夜浸ける。

 (※新しょうがは皮をむかずに調理しましょう。)

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新しょうがの美味しい見分け方>

白い部分と紅色の部分のコントラストがはっきりしたもの。
全体に白い部分が多く、しっとりとした感じのあるもの。

傷がないものを選びましょう。

乾燥に弱い新しょうがですが、乾き気味のものや、黄色・薄茶色になったものは、
繊維質が多くなり、新しょうがらしい味わいが薄れているので、「白くしっとり」がポイントです。

新しょうがは保存に向きませんので、なるべく早くいただきましょう。

 

 生姜には、ビタミンやミネラルといった栄養素は少ないものの、約200種類もの香りや辛み成分が含まれていると言われており、その薬効の高さに期待が高まっています。