新緑の眩しい季節がやってきましたね。野菜や果物も春を彩るものが数多く
出荷され、視覚に味覚に、体全体で春を感じる事が出来るこの季節が、私は
大好きです。

特有の苦みや辛みを楽しむことのできる春野菜を、たっぷり味わえることが、
この季節の好きな所でもあります。

そんな春の風味を存分に楽しみたい私は、採れたての産直野菜を入手出来る
マルシェに足を運ぶことが、楽しみの一つでもあります。

 

生産者さんと接する事の出来るマルシェは、野菜果物の美味しさ+α生産者さん
との交流も付いてくる、温かい場所でもあります。

全ての野菜果物には、それを作っている生産者さんがいて、種や苗から店頭に
並ぶまでに育て上げます。その間には、沢山のご苦労もあり、たっぷりの愛情も
注がれて、そして食べられるようになるまでに大きく育てられるのです。

「美味しいと言って食べてもらいたい!この野菜でみんなの喜ぶ顔が見たい!」
という思いは、全ての生産者さんの共通の想いのことでしょう。

 

丹精込めて作った農作物。最近は、風評により被害を被っている農作物を販売
するブースやマルシェに出会う機会が多くなってきました。

そのような場で、生産者さんの声を伺いながら、野菜を購入すると言うことも、
私たちが出来る支援の一つでもあります。

 

<「江戸菜」の魅力>
マルシェで出会った野菜の一つ「江戸菜」。東京の地場野菜の「小松菜」を親に
持つ青菜です。

品種改良を重ねて生みだされた江戸菜は、小松菜よりも大きく、なんと全長40~50cm。それでいて筋が少なく、シャキシャキとした食感が楽しめます。アクが
少ないので、サラダとして食する事も出来ます。

千葉県産の江戸菜は、平成18年に“ちばエコ農産物”を取得され、農薬・化学
肥料を通常の栽培で使用する半分以下で生産されていらっしゃるそうです。

 江戸菜

<「江戸菜」のパワー>
アブラナ科の野菜の特徴は、特有の辛みです。江戸菜も、その辛みを若干感じる
事が出来ます。辛みの正体は“イソチオシアネート”。アブラナ科特有のこの成分
には、生活習慣病予防やガン予防に効果的と言われています。

本来、植物が虫に食べられないようにするために作り出している辛み成分。
春になると虫たちも活発に活動を始めるこの時季に旬を迎えるアブラナ科の植物が、
この辛み成分を持っていることは、そんな理由からです。
イソチオシアネートは細胞壁にありますので、良く噛んで食べるようにしましょう。
ジュースにしていただくのもお勧めです。

そして、小松菜と言えばカルシウム。カルシウムの多さは、この江戸菜にもしっかりと
引き継がれています。骨粗鬆症予防に、小魚やゴマ、乳製品など、他のカルシウム
豊富な食材と一緒にいただくのもお勧めです。

カロテンビタミンCも豊富なため、紫外線が気になるこの季節に、美肌対策の一つ
としてもお勧めの野菜です。

 

<食感を楽しむ>
青菜の中でも、シャキシャキとした食感が楽しめる江戸菜。
アクが少ないので、サラダで頂くのもお勧めです。加熱してもシャキシャキ感は残る
ので、炒め物や煮物、スープの具にも美味しい万能野菜です。油で炒めればカロテン
の吸収力も高まります。

 江戸菜のシャキシャキ感を活かした、カルシウム豊富なグラタンをご紹介します。

 

〔江戸菜のトマトソースグラタン〕

江戸菜のグラタン

<材料:2人分>

江戸菜:100g
トマト:100~120g(大1個)
玉ねぎ:1/2個
バター:大さじ1
小麦粉:大さじ2
牛乳:1.5cup

とろけるチーズ:60g

 

<作り方>

①     江戸菜は長さ5cm位に切り、グラタン皿に入れる。トマトは2cm角に、
   玉ねぎは繊維に沿ってスライスする。

②     フライパンにバターを熱し、玉ねぎを炒め、透き通ってきたら小麦粉を
   加えて炒める。

③     小麦粉の粉っぽさがなくなったら、トマトを加えて潰しながら炒め、
   牛乳を加える。

④     よく混ぜ合わせながら中火~弱火で加熱し、トロミが出てきたら①の
   グラタン皿に入れて、上からとろけるチーズをかけ、トースターで2~3分
   焼く。

 

『もっと弁当力!!』という本に、「料理にはその料理に作るのに費やした、その人の
時間、命が入っている」
と記されていたことを思い出します。
美味しいと感じる心の裏には、料理を作るまでに費やされた作り手の時間や
過程、想いを感じとり、美味しいと言う思いが湧いてくる、というようなことも
記されていました。農作物もそれと同じであると、美味しい野菜果物に出会う
度に感じます。