アンチエイジング第3回は、
カロリーリストリクション(カロリー制限)についてお送りいたします。

 

老化遅延や寿命の延長といったアンチエイジングに効果的な方法はカロリー制限することが注目されています。逆に過食は生活習慣病や老化を加速させる要因であることが知られています。

カロリー制限のように個体としてのエネルギー消費のバランスが保たれた状態では、細胞や臓器にかかる負荷(ストレス)が軽減され、結果的に長寿効果・病態発症予防につながるからだと考えられています。

 

【2006年10月31日ニューヨークタイムズより】

人の年齢ならば70歳過ぎの2頭のアカゲザル。

1頭はOwenという名のサルで全身の皮膚はたるみ、しわだらけで、毛並みが悪くあちこち毛が抜け、背中も曲がって、太鼓腹を引きずりながらゆっくりとしか動けない。

もう1頭の名はCanto、背筋も伸びてすっきりした体型を保ち、精力的に動き回る。顔にしわはほとんどなく、つやつやと毛並みもよく若々しくみえる。

実際の年齢は1歳しか違わないのに親子ほども違ってみえる。なぜそのようになったのかという理由はOwenが普通食、Cantoはカロリー制限食を行ったというもの。

上記の通り30年間、カロリー制限(30%減)を行ったアカゲザルにおいてのアンチエイジング効果が確認されました。(人で長期間にわたるカロリー制限による介入実験をすることは困難であるので霊長目であるアカゲザルのデータは大変貴重なのです。)

 加齢性疾患であるガン、糖代謝異常、動脈硬化病変はいずれも活性酸素やフリーラジカルが病因として重要な役割を果たしていることからカロリー制限が細胞内の酸化ストレスを制限、インスリンの低下やインスリン感受性の上昇、そしてガンや心疾患など加齢性疾患の減少など病気の発症が制限された可能性を示唆するもので注目されています。

また、長寿遺伝子であるSir2が活性化することも確認されました。

 

上記のことからも、 昔からよく言われる「腹8分目」が大切ですね。

おそらく制限を続けることの最大の障害になるのが、食事を減らすことに対する抵抗感でしょう。実際、1日のうちで、本当の空腹を感じて食べる方はどのくらいいるでしょうか?

空腹だから食べるのではなく時間がきたから、習慣だからなどから食べることが多いのではないでしょうか。

 

その際には工夫を!!!
「一汁三菜」を基本にするといいでしょう。

 

一汁三菜とは、ごはんと汁物に3種類のおかず(主菜1品、副菜2品)で構成された献立をいいます。
懐石料理における基本の献立ですが、日本料理だけでなく、洋食や中華などにも応用でき、毎日の献立作りに生かしたい知恵です。
旬の食材を使って一汁三菜の組み合わせで献立を考え、調理すれば、季節感と栄養バランスに優れた理想的な献立が整います。

 血液や内臓だけでなく、しみ・シワ予防のためにも、しっかり空腹を感じてから食べること、1汁三菜を基本とした献立を体験してみてください。

 

【1汁三菜を基本とした食事例】IMG_5502[1]

 

一汁三菜を元にしている「懐石」。
「懐石」の経緯は諸説ありますが、修行中の禅僧が寒さや空腹をしのぐ目的で温石を懐中に入れたことから、客人をもてなしたいが食べるものがなく、せめてもの空腹しのぎにと温めた石を渡し、客の懐に入れてもらったとする説が有力です。

 今回は、温石を懐中には入れませんが・・・・
体を温める作用のある『くず、しょうが』を使った、『豆腐のきのこあんかけ』をご紹介いたします。

 

豆腐のきのこあんかけ (110kcal)

【材料】  

絹ごしとうふ:1/2丁(150g)
しめじ:1/4P(25g)
えのきだけ:1袋(25g)
ねぎ:3cm
しょうが:指先大(3g)

A [中華スープの素:小さじ1、しょうゆ:小さじ1、酒:小さじ1、水:1/2カップ]

片栗粉:小さじ1(水小さじ1加える)

【作り方】

1.しめじは小房に分け、えのきだけは根元を落として3等分します。ねぎは斜め薄切り、しょうがはせん切りにします。

2.鍋にA、とうふ、ねぎ、しょうがを入れ、弱めの中火で7分ほど煮ます。しめじを加え、さらに1分ほど煮ます

3.えのき、水どきかたくり粉を加え、とろみがついたら火を止めます

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