この度の東北地方太平洋沖地震における被災地の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。そして、被災地の復興と、皆様の健康と、そして心穏やかに過せる日が、1日でも早く訪れることを、心よりお祈り申し上げます。

 

日本中の人々が、被災地の方々の為に、復興のために、自分に何か出来ることは
ないだろうか…と、考えてお過ごしになられていることと思います。
しかし、その一方で起こっている事は農作物の「風評被害」。

 

政府の原子力災害対策本部より、農畜産物から、食品衛生法の暫定基準値を
超える放射性物質が検出されたことを受け、原子力災害対策特別措置法に
基づき、福島、茨城、栃木、群馬の4県に対し、当分の間、ホウレンソウと
カキナの出荷を控えるよう指示が出たのが、3月21日のこと。

検出された放射性物質は「人体に影響を及ぼす数値ではない」と指摘
されていますが、食品衛生法の基準値を超えている農作物は出荷停止と
なっています。

 

今、店頭に並んでいる野菜達は、この厳しい基準値を超えていない安心
安全な野菜
です。
しかしながら、現実には産地や野菜の種類を見て、買われていかない野菜が
あります。生産者さんは、美味しい野菜を届けたい、という思いで長い月日を
かけて、愛情をたっぷりかけて育てています。
その愛情を受けて育った野菜は、私たちに沢山のパワーを届けてくれます。

野菜は「現代の日本人の過不足調整役」とも言われ、私たちが多く摂り
すぎている栄養素を排除し、不足している栄養素を補ってくれる、欠くことの
できない食物です。

食卓を華やかに彩り、豊かにしてくれる野菜。旬を感じ、旬を楽しませて
くれるのも野菜。福島、茨城、栃木、群馬、その近隣の県、そして日本中で、
生産者さんは、みんなの喜ぶ姿を思って頑張ってくれています。

生命力あふれる、愛情いっぱいの野菜をいただいて、体の中から元気に
なって、1日も早い復興の担い手になっていきましょう!

 

<ほうれん草を楽しむ>

緑黄色野菜の代表野菜「ほうれん草」は、この時季、流通量の多い野菜の
一つです。旬は冬ですので、今は旬の名残。過ぎゆく季節を惜しみながら、
これから迎える季節に想いを馳せる…旬の名残をほうれん草と共に感じる
ことが出来ます。

 ほうれん草には、中国で生まれた「東洋種」と、ヨーロッパで生まれた
「西洋種」があります。東洋種は葉先が尖って切れ込みが深く、甘みが強い
のが特徴です。西洋種は葉先が丸く、肉厚で、アクが強いのが特徴です。
最近では、両者をかけ合わせた中間的な種類も多く出回っています。
生食用の赤軸ほうれん草や、サラダほうれん草がそれに当たります。

ほうれん草

(写真、左はサラダほうれん草、右は先が尖った東洋種)

私が好きなのは、寒じめほうれん草。旬が過ぎてしまったので、この時期は
手に入りにくいものですが、寒さに当てることで甘みを増させています。
その甘さは糖度8度以上。12度を超えることもあり、果物に匹敵するほどの
甘さです。

 

<ほうれん草のパワー>

野菜の中でも、鉄の豊富さは有名です。ビタミンC、ビタミンB12、葉酸も多く
含まれるため、相乗効果で造血作用が高まり、貧血に悩む女性に嬉しい
野菜です。カロテンの量も非常に多く、ビタミンCも豊富なことから、抗酸化
作用で美肌効果も期待できます。

その他、マグネシウム、マンガン、亜鉛等のミネラルも豊富に含まれ、
トータル的に栄養価の高い野菜です。

 

<えぐみの正体>

独特のえぐみはシュウ酸。サッと茹でこぼすと半減します。
油で調理をしたり、カルシウムが豊富な食材(かつお節やジャコ、桜エビ等)と
一緒に調理をすると、えぐみは軽減します。

 

 

ほうれん草の香りを活かした1品をご紹介します。
油と一緒に摂ることで、カロテンの吸収率もグンと上がります。

〔ほうれん草の梅の香和え〕
梅の香和え

<材料>2人分
ほうれん草:120g
切干大根(乾燥):7g
鶏ささみ:40g
かつお節:少々
梅干し:大1個
えごま油:大さじ1
醤油:大さじ1/2

 

<作り方>
①     ほうれん草はサッと茹でて、水気を切り、5cm位の長さに切る。
   切干大根は戻しておく。

②     鶏ささみは蒸して、ほぐす。(茹でても良いです)

③     梅干しは種を取り除き、包丁でたたいてペースト状にし、油、醤油と
   一緒に良く混ぜ合わせる。

④     ①と②を混ぜ合わせ、③も加えて良く混ぜる。

⑤     器に盛り付け、かつお節をかける。

 

健康と美容に期待が高まるほうれん草。たっぷり食べたい野菜ですね。