待ちに待った春が到来しました!菜の花、たらのめ、ふきのとう…等々、野菜コーナー
にも春が訪れ、華やいできましたね。

さて、ここで問題です。苺は野菜でしょうか?果物でしょうか?

野菜と果物の分類は迷うところですが、農林水産省での定義では、

・野菜:食用に供される草本性植物で加工度の低いまま副食物として利用される物。
・果実:定義は特になく、統計上「果樹」として分類。多年生作物の木本性植物。

 

分かりやすく言うと、一年生及び多年生の草本になる実は野菜永年性の樹木に
なる実は果物
です。

つまり、「苺は野菜」に分類される事になります。この定義によると、スイカ、メロン
も野菜に分類されます。
このように、果物の側面を持つ野菜を「果実的野菜」と言い、これとは逆に、野菜の
側面を持つ果物を「野菜的果物」と言い、ユズ、スダチ、レモン、未熟なパパイヤ、
アボカド等がこれに当たります。

分類上は野菜に分けられる「苺」「スイカ」「メロン」ですが、消費者の側に立って、
消費される形態に合わせて分類する青果市場では、果物として扱われ、スーパー
マーケットでも果物売り場に並んでいます。

 

万人に愛されている甘い野菜「苺」。今月は、この小さい果実に迫ってみましょう。

 女峰

(写真は私の大好きな女峰、香川県産です)

 

<苺の旬>
クリスマスケーキを彩る苺。この姿を見ると苺の旬は冬と思ってしまいますが、
実際は春先です。

かつての露地栽培の苺は5~6月が最盛期でしたが、クリスマスケーキで苺の
ニーズが高まるなど、食生活の変化や、栽培技術も向上したことで、ハウス栽培が
主流となり、現在では10月~5月ごろまで、美味しい苺を味わうことが出来るように
なりました。

 

<苺の実>
苺の表面から顔を出している無数の粒々。実は、あの粒こそが苺の果実なのです。
では、私たちが味わっている赤い部分は何でしょうか?「花托(かたく)」と言って、
果実の粒の台のような役割をしています。

粒が果実であるので、苺の種はその黒い粒の中にあると言うことになります。

また、先端から熟す苺は、先端の方が甘いので、ヘタから先端に向かって食べ
進めると、徐々に甘みが増していき、最後に口いっぱいに甘みが広がります。
是非、試してみて下さいね。

 
<苺のパワー>
小さい果実に、パワーがギュッと詰まっています。特筆すべきは、ビタミンC!
7粒食べれば1日に必要なビタミンCが摂れてしまうほどです。免疫力を高めて
くれるビタミンCは、風邪予防にたっぷり摂りたいものです。そればかりか、
コラーゲンの生成を促しシワ予防に、メラミンの生成を抑えシミ予防にと、
美肌へと導いてくれます。

また、造血ビタミンと呼ばれる葉酸の含有量は、果物の中でもトップクラス。
貧血予防に一役買ってくれます。貧血に悩む女性は、たっぷり摂りましょう。

そして、爽やかな甘みの正体は、虫歯予防に効果を発揮するキシリトール。
食後のデザートにもってこいの苺です。

その他、抗酸化作用の高いフラボノイドや、食物繊維のペクチンが血糖値の
上昇を抑えたり、腸内環境を整えてくれる等、健康効果も期待大です。

 
<好みの品種は?>
西のとよのか、東の女峰と言われた苺ですが、今では、都道府県にそれぞれ
品種が存在すると言っても過言ではない程に、多種多様な品種が顔を並べて
います。

香り、色合い、形、酸味と甘みのバランスや、果肉の硬さ、みずみずしさ…、
それぞれ個性が異なりますので、食べ比べながら、好みの品種を見つけて
みるのも、この時期ならではの楽しみ方です。

 

苺の酸味と甘みを生かして、ドレッシングを作ってみましょう。

 

 [苺ドレッシングのフルーツサラダ]

苺ドレッシング

<材料:2人分>

ベビーリーフ:30g
アボカド:1/2個
ミニトマト:4個
伊予柑(日向夏やグレープフルーツなどの柑橘類):40g (1/2個)

 

苺ドレッシング

苺:小2粒(25~30g)
ワインビネガー:大さじ1
食塩:小さじ1
こしょう:少々

 

<作り方>

①     苺を包丁で細かく刻み、ピューレ状にして、器に入れ(この時、ラップの上で
   刻むと、苺を無駄なく器に移すことが出来ます)、調味料を加えて、良く混ぜ
   合わせる。

②     アボカドは一口大、ミニトマトは1/4カット、伊予柑は皮を剥いて房に分け、
   半分にカットする。

③     ベビーリーフ、②の野菜を盛りつけ、①のドレッシングをかける。

 

苺を楽しみながら、体の中から心まで、健康に美しくなりましょう。