日本は世界でも1,2を争う長寿国ですが、沖縄のように高齢者は長寿でも若い人は
健康を害して短命になるという警告もあります。第二次世界大戦後、欧米文化とともにはいってきた食生活が肥満や生活習慣病の原因という説が強くあります。ただし、昭和初期の日本はヨーロッパに比較して70歳以上の老人は半分しかいなかったことを考えると決して悪いことばかりではありません。

私たちはここで、日本人の健康にとって最適な「食と栄養」について総括的に考える
時期にきているようです。

このような事態を懸念した方がすでに、昭和初期にいました。東北大学医学部衛生学
の近藤正二教授です。

彼は昭和10年から、70歳以上の割合が多い地域と逆に長生きの人が非常に少ない地域の食生活を調査しました。

当初は「気候のよいところは長生きだ」「重労働の村は長生きできない」「秋田の短命はどぶろくのせい」など言われた時期です。いずれも実地調査がなされたものでないことから、どぶろくを多く飲む村々を回り、一律に短命とは限らないことを発見し、また重労働をする村々を訪ねてかえって長寿であることを発見したりして、結局、長寿短命の分かれ道は「食」にあることを実感するようになったようです。

 

近藤教授の長寿生活の共通点 

①     野菜(特にニンジン、カボチャ、長芋など)を食べる。

②     米を少なく、麦が主で甘藷、稗、粟なども食べる。

③     大豆および大豆製品を食べる。

④     小魚を食べる。魚の内臓も食べる。

⑤     海藻を常食とする。

⑥     ゴマをよく食べる。

ご存知の方が多いと思いますが、バランスの良い食事の覚え方として提唱されている、
「まごはやさしい」と同じですね。

 

「まごはやさしい」

「ま」豆類 
イソフラボンが、更年期障害や骨粗鬆症の緩和効果があると言われています。 

「ご」ごま 
多くのミネラルが含まれ、必須アミノ酸は精神安定作用があります。まさに、
ストレス社会の現代人にとっては、天然のサプリメントです。 

 
「は」 わかめ(海草類) 
海草はカルシウム・マグネシウム・鉄・ヨウ素・亜鉛・鉄などミネラルが豊富です。
表面のヌルヌルの成分であるアルギン酸は体内の余分なナトリウムや
コレステロールを排出してくれる作用があると言われています。 

 
「や」 野菜 種類豊富な野菜。抗酸化作用、免疫能向上などそれぞれ優れた成分が含まれているので、根菜類・緑黄色野菜・硫化アリルなどをバランスよく摂りましょう。 

※根菜類:大根・にんじん・ごぼう・れんこんなど

※緑黄色野菜:かぼちゃ・ブロッコリー・春菊・ほうれんそう・とまとなど

※硫化アリル豊富:たまねぎ・ねぎ・にらなど

 
「さ」 魚(小魚)
 
特に小魚がよいです。頭から骨・内臓ごと食べられるためカルシウム、鉄など不足しがちなミネラルが豊富です。

 
「し」 しいたけ(きのこ類) 
低カロリーで食物繊維が多く、生活習慣病の原因となる動脈硬化・高血圧などに
有効のようです。免疫力向上・抗腫瘍作用があるβ-グルカンが多く含まれます。

 
い」 いも類 
でんぷん・食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富ですので、じゃがいも・
さつまいも・里芋・山芋などそれぞれに優れた成分が含まれているので、バランス
よく摂りましょう。

食材

 

古来から私たちの身体に適した素晴らしい食物があります。

 炊き込みご飯は多くの種類の食材を使うにはとても便利な調理法です。 

 

『まごはやさしい炊き込みご飯』    

405Kcal(1人分)

炊き込みご飯

【材料 4人分】

米            2カップ(水 2カップ)
油揚げ          1枚
いりゴマ                    大さじ2
生切り昆布              40g
にんじん                   1/2本
しらす干し                40g
しめじ                         1P
里芋                          4個

・かぼす(好みで)

A[酒・醤油 各大さじ2]

 

【作り方】

①     米と水を炊飯器に入れ 30分おく

②     切り昆布をキッチンバサミで長さをそろえる。しめじは、ほぐしておく。

③     にんじん・油揚げは細切りにし、里芋は皮をむき一口大に切る。

④     炊飯器に米・水・②・③・Aを入れ 炊く

⑤     器に盛り、しらす干し・いりゴマをふりかける。好みでカボスをしぼってかける