今月、「健康日本21」全国大会が愛媛県で開催されます。「健康日本21」は国民の自主的な参加による国民運動として普及・推進するために、広く国民、健康関係団体等の参加を経て、健康づくりに関する情報交換や関係者の交流を目的とします。

特に注目したいのが「国民の自主的な参加」の部分です。自分の身体は自分で管理することが大切です。

善玉・悪玉というとコレステロールが思い浮かびますが、今月は「アディポネクチン」についてご紹介します。

 

アディポネクチンとは

脂肪細胞から分泌されるたんぱく質です。脂肪細胞は過剰のエネルギーの貯蔵庫という役割の他にもさまざまな生理活性物質を分泌する内分泌細胞としての役割を持ちます。

この脂肪細胞から分泌される生理活性物質を総称して「アディポサイトカイン」といいます。アディポサイトカインには、動脈硬化を予防する「善玉アディポサイトカイン」と、動脈硬化を促進させる「悪玉アディポサイトカイン(PAI-1やTNF-α)」があります。

正常な状態では、これら善玉・悪玉アディポサイトカインの分泌バランスはよく保たれますが、内臓脂肪が蓄積した状態では、不思議なことに善玉アディポサイトカインの分泌量が減り、悪玉アディポサイトカインが過剰に分泌されます。この分泌の乱れが生活習慣病を招き、動脈硬化や糖尿病を進展させるのです。このアディポネクチンは、標準な体格の人の血液中には多く存在し、内臓脂肪が増加すると反対に減少することが明らかになりました。また、100歳以上の元気な高齢者は、一般の人よりも、血液中の善玉アディポネクチン値が2倍の量であることがわかっています。

 

生理作用

①       血管を拡張して血圧の上がりすぎを抑えます
②       内臓脂肪のサイズを小さくすることによる脂肪燃焼作用
③       インシュリン感受性を高めて糖代謝を促進
④       抗酸化作用によって、血管内皮細胞の損傷を修復

 

症状への影響

①     メタボリックシンドロームの改善
②     インスリン感受性の亢進
③     高血圧の予防
④     動脈硬化の予防
⑤     抗ガン作用
⑥     脳卒中の予防
⑦     心筋梗塞の予防
⑧     高脂血症の改善
⑨     コレステロールの正常化
⑩     老化防止
⑪     血栓の予防
⑫     インフルエンザの予防、など

 

【善玉アディポネクチンを増やす栄養素】 【多く含む食材】
ベータコングリシニン 豆腐・納豆・油揚げ・高野豆腐・きな粉など大豆製品
食物繊維 野菜、オールブランなど雑穀を含むシリアル
マグネシウム 大豆製品、アマランサス、そば、ゴマ、アーモンドかぼちゃの種、緑黄色野菜、ココア、バナナ
オスモチン(アディポネクチン同様の作用が期待) トマト、ピーマン、じゃがいも、とうもろこし、リンゴキウイ、ぶどう、さくらんぼ

 

アマランサス

☆アマランサスは「スーパーグレイン(驚異の穀物)」

アマランサスは南米原産のヒユ科の穀物です。1ミリに満たない大きさです。
とても栄養価の高く、特にミネラルが豊富に含まれています。精白米に比べても、
カルシウム約30倍、マグネシウム約13倍、鉄分約50倍、繊維質約8倍
含んでいます。 

【アマランサストマト風味ソース】

トマトソース 

*パスタ、ソテーした肉・魚などのソースに。
一口大に切ったバケットにソースをかけ、チーズをのせ
て焼き、グラタン風にしても美味しいです

*今回は、イタリアン風。

【材料(作りやすい分量)】 330kcal

○玉ねぎ:1個→粗みじん切り
○完熟トマト缶:350g(1缶)
○アマランサス:1/4カップ →茶漉しなどで洗って水気を切っておく。
○オリーブ油:小さじ2
○にんにく:1片→みじん切り
○しょうゆ:小さじ3

☆ナンプラー・スイートチリを加えればアジアン風、
ハーブだとイタリアン風になります。

【作り方】

1.鍋にオリーブ油を熱し、弱火でにんにく、玉ねぎが半透明になるまで炒める。
2.水350cc、トマト缶を加えて、沸騰したらアマランサスを加え火を弱め、時々かき混ぜながら10分ほど煮る。
3.塩としょうゆを加え、さらに10分ほど煮る。仕上げにナンプラー、ハーブなどを加えて味を調えます。