『豆乳』のはなし
健康志向の高まりで、愛飲者が増えている「豆乳」。フルーツ味やコーヒー味がついた
豆乳飲料も増えています。また、最近はスィーツや化粧水、せっけんに使われていることも。
今回は、そんな幅広く利用されている「豆乳」についてのおはなしです。
豆乳は製造過程で、おからを除いた後の乳濁液のことをいい、豆腐の原料となります。
豆乳の種類は日本農林規格(JAS規格)によって「豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」の3つに
分けられます。
豆乳・・・・・・・大豆固形分8%以上(大豆たんぱく質換算3.8%以上)
調整豆乳・・・大豆固形成分6%以上(大豆たんぱく質換算3.0%以上)
豆乳飲料・・・A 果汁入り;大豆固形分2%以上(大豆たんぱく質換算0.9%以上)
B その他; 大豆固形分4%以上(大豆たんぱく質換算1.8%以上)
豆乳には、さまざまな栄養素が含まれますが、今回は、3つの栄養素をPick Up!
★大豆たんぱく質
豆乳の素である大豆の約40%は植物性たんぱく質。豆乳のたんぱく質は
含まれる量が多いうえに、動物性たんぱく質に近い構成で栄養価が高く良質で
あるという特徴があります。
★イソフラボン
大豆胚芽に含まれるポリフェノールの1種。女性ホルモン(エストロゲン)と似た
働きをする点で植物エストロゲンとも呼ばれます。
★レシチン
大豆に含まれている物質で、不飽和脂肪酸が構成要素。血管に付着したコレステ
ロールを溶かし血流の流れをよくする、あるいは固まるのを防ぎ付着しないようにする
働きがあります。
クラムチャウダーは通常牛乳を使いますが、今回は魅力的な栄養素がたっぷりの豆乳を使いました。
豆乳クラムチャウダー
【食材】 2人分
バター 10g
ベーコン 1枚
玉ねぎ 1/2個
じゃがいも 1個
人参 1/2本
(※ベーコン、玉ねぎ、じゃがいも、人参は1cm角に切る)
コンソメ 小さじ1
水 1/2カップ
豆乳 1カップ
あさり 10個
塩 ひとつかみ/こしょう 少々
パセリ(イタリアンパセリ)飾り用
【作り方】
1. 鍋にバターを入れて玉ねぎを炒める。火が通ったらベーコンを入れてさらに炒める。玉ねぎが透通ってきたら、あさり、他の野菜類を入れてざっくり炒める。
2. 水とコンソメを入れ10~15分煮る。
3. 豆乳を入れてひと煮立ちしたら、塩・こしょうで味を調える。
4. パセリを飾る。