寒さがますます厳しくなるこの季節。

この時期、お悩みの症状が「冷え」です。
冷えは血液のめぐりが悪くなり、抹消の毛細血管までスムーズに血液が流れない状態の事を言います。手足などの末端に冷えを感じる人もいれば、手足は温かいけれどお腹は冷えているといった隠れ冷え症の人もいるようです。
そのままにしておくと、疲労やだるさ・むくみの他、肩こり・腰痛・関節痛などの症状として現れることも!血流が良くないと代謝が悪くなり、美肌の維持も難しいですよね。

また免疫力が低下すれば今流行りのインフルエンザなどのウィルスにも感染しやすくなってしまいます。
冷え症の改善としては、ゆっくりとお風呂に入ったり、体を冷やさないような服装をしたり・・・といった方法もあります。しかしカイロを貼るだけではなく、食でカラダの中から温める事もできるんですよ!

今回ご紹介するのは「冷え」に耐えうることからその名がつけられたとも言われている【ひえ】です。

ひえ (2)_R

ひえは小粒の雑穀で淡いクリーム色をしています。お米にもうるち米(普段食べているお米)ともち米(餅やおこわに使用するお米)があり、食感が異なりますが、雑穀にもうるち種ともち種があります。

もち種のひえが開発されたという話も耳にしますが、通常販売されているひえのほとんどが「うるち種」と思って良いでしょう。

冷めるとぽろぽろとした食感になるので、好みの分かれる雑穀です。ひえは寒冷地や標高の高いところ、冷たい水がかかる場所でもよく生育します。冷害に強く、安定した生産量を確保することが容易な、とっても優秀な雑穀!

しかし残念なことに社会的な評価が低く、食味の悪い貧しい者の食べる穀物とされることも少なくなかったのです。歴史小説などを読んでいても、「粟や稗、芋しか食べられなかった」と言った文言を良く目にします。余談ですが、先日読んだ「竜馬が行く!」でも、そのような表現がいくつか登場しました。

しかし、白米と比較して食物繊維約8倍、マグネシウム約5倍、鉄分・亜鉛は約2倍、カリウム約3倍・・・ととっても栄養価が高いのです!

白米を食べている武士よりも、農民の方が健康的だった・・・と私は確信しているのですが。また、善玉コレステロールである血中の高密度リポタンパク質(HDL-コレステロール)の値を高める効果があり、脂質代謝改善機能もあると言われていて、メタボが気になる現代人にも嬉しい雑穀です。

食味が悪い・・・といった印象を持ってしまったかもしれませんが、わたしはほっこりしていて大好きな雑穀のひとつ。ごはんに混ぜて炊くとパラパラとした感じになるので、炒飯やピラフなどにオススメです。

水分を多めにして炊くとクリーミーになるので、豆乳や牛乳などと煮込んでクリームソースにも使えます。茹でたものをサラダなどのトッピングにしたり、クスクスに見立てたり・・・可能性は無限大!!

今回は、そんなひえを使ったスープのレシピのご紹介です。

【ひえのほっこり とろろスープ】

ひえのほっこり とろろスープ_R

≪材料 2人分≫
ひえ・・・大さじ2
山芋・・・150g
鶏肉・・・80g
ごぼう・・・50g
昆布・・・5㎝角1枚
生姜・・・お好みで
万能ねぎ・・・少々
水・・・2カップ

(A)
薄口醤油・・・大さじ1/2
塩・・・少々

≪作り方≫
①   昆布はキッチンバサミで薄切りにして、鍋に入れた水に浸しておく。鶏肉は小さめに切り、ごぼうは半月切りにして水にさらしておく。生姜はすりおろす。
②   ①の鍋にさっと洗ったひえと鶏肉、ごぼう、生姜を入れて火にかける。あくが出てきたらとる。
③(A)を入れて味を整える。皿に盛り、すりおろしたとろろと刻んだ万能ねぎをトッピングしてできあがり!

冒頭に冷えについてのお話をしましたが、このスープはその改善にも効果的なスープです。

単に雑穀のひえをつかっているからだけではなく、山芋・ごぼう・生姜・・・全てカラダを温める効果のあると言われているお野菜なのです。カラダの中から温めてくれる食材は、生姜や玉ねぎ、ねぎやにんにくなどの香味野菜やレンコンやかぶなどの冬野菜もカラダを温めてくれます。
今は旬のお野菜以外も手に入りますが、夏野菜はカラダを冷やすので食べる際には加熱して食べると良いですね。
ひえの力も借りて、ほっこり温まり、風邪などひかないように冬を乗り切りましょう。