【第9回】ダイエット×停滞期
ダイエットナビゲーターの岡田明子です。
ダイエット中に必ず直面する問題が「停滞期」です。
順調に体重が減っていたのにある一時から何をしても、どんなに頑張っても体重が減らない時期がきます。これが 「停滞期」です。
◆停滞期が起こる原因
「停滞期」は「ホメオスタシス効果」によって引き起こされます。
「ホメオスタシス効果」とは、「身体の危機管理システム」の事です。
人間の身体は、体温維持や血糖値の調節など生きていく上で重要な機能を常に正常に保つ働きを持っています。「ホメオスタシス」とは身体の内部環境を安定した状態に保とうとする作用の事です。
山での遭難などで、遭難者がわずかな食料で何日も生き延びられるのにも「ホメオスタシス」による「危機管理システム」が働いた結果です。ダイエット中も特に食事のコントロールでダイエットを行っている方は遭難者と同じ状況になったと身体が察知し、少量のエネルギーでも身体を維持できるように自動的に必要なエネルギー消費を減らし またエネルギーの吸収率を上げるようにも働くため体重が停滞してしまいます。
1ヶ月で体重の5%以上体重が減ると、この「身体の危機管理システム」が最大限に働き始めると言われています。ダイエットにおいて1ヶ月の体重の減少を体重の5%に抑える事も停滞期対策となりダイエットの近道となります。
◆停滞期中のダイエットの仕方
停滞期に入るといくら食事制限をしても運動量を増やしても身体が摂取カロリーと消費カロリーのバランスを取ろうとする為、何をしても体重は変動しません。
しかしこの「停滞期」は1ヶ月程で身体が危機管理体制を解除するため、停滞期に入っても焦らずに現在行っているダイエットを継続していく事が大切です。停滞期中は身体が栄養不足と感じる為、脂肪に変化しにくいビタミン・ミネラルを十分摂取するように心がけましょう。またストレスをため込まないように気をつけましょう。
◆停滞期とリバウンドの関係
停滞期に入り体重が変化しないからといって、そこでダイエットを諦めると必ずリバウンドします。ダイエットを始めた時よりも体重が増えるばかりではなく、痩せにくい体質となってしまいます。停滞期があるという事はダイエットが順調な証拠です。
ダイエット中はこの停滞期のメカニズムを理解し、自分の体重を記録し自分の停滞期のサイクルを把握しておく事で、停滞期のストレスも緩和する事ができます。
◆停滞期とリバウンドを考慮したダイエット計画を
「ホメオスタシス効果」は1ヶ月で体重が5%以上落ちると最大限に働き、また1ヶ月で解除される事からダイエットの成功率を高めるペースはダイエットを始めて最初の1ヶ月で自分の体重の3~4%落とし、次の1ヶ月でその体重を維持し、また次の1ヶ月で3~4%体重を落とすというペースがよいと言えます。
短期間で体重を落とす事は、体調不良やリバウンドに繋がります。ゆっくりペースでも確実にリバウンドなく体重を落としていきましょう。そんな「停滞期」中だからこそ お食事を楽しむ事も大切です。
今回は、ストレス緩和に役立つビタミンCがたっぷり摂れる見た目もカラフルな1品をご紹介します。
【ペペロナータ】
1人分 66kcal
【材料】 2人分
・黄パプリカ・・・1/2個(100g)
・赤パプリカ・・・1/2個 (100g)
・トマト・・・1個
・オリーブオイル・・・小S1
・ワインビネガー(白)・・・大S1
・塩、こしょう・・・各少々
・バジル・・・3枚 + 飾り用
【作り方】
①パプリカはヘタと種を取り除き千切りにする。
②トマトは皮を湯むきして種を取り粗みじん切りにする。
③熱した鍋にオリーブオイルを入れ、①をしんなりするまで炒める。
④③に②、ワインビネガー、塩、こしょう、ちぎったバジルを入れ
蓋をして20分蒸し煮にする。
⑤④を器に盛り、バジルを飾る。
ハーブやお酢もストレスを和らげる効果があります。
冷やして食べたり、パスタの具にしたり色々アレンジして楽しんでくださいね。